人間はある意味、獣から一番遠い動物だ。
しかしながら同様に、最も獣らしい一面を持つ。
そう、例えば愛する者が出来たとき。
「エドー、」
「どうした?」
「うん、ちょっとね」
そうやって椅子に座ったエドワードを後ろから抱きしめる。
エドの香りがふわりと鼻腔をくすぐって、それが如何にも嬉しくて。
きゅっと抱きしめる力を強めた。
全身から感じられるエドワードという存在が愛しくてしょうがない。
「エドー、」
「何がしたいんだよ」
苦笑気味でも嫌がってないでしょ?
声は優しいもん。
其れが益々私の心をくすぐってること知ってる?
「エドに甘えたくなったの」
そう言ったらエドはくるりと回転して、嬉しそうに笑った。
「じゃあもっと甘えさせてやるよ」
そうして感じる貴方の温もりを求める私は最も本能に忠実な獣だ。