眩しい朝陽で眼が覚めた。
どうやらカーテンを閉め忘れたらしい。
自分を抱きしめたまま眠るエドワードを微笑んで、はするりとその腕から抜け出そうとした。
しかしそれは容易く彼に阻まれる。
「ん…もう少し……」
「エド、だめよ。ご飯作ったりしなきゃいけないし…それに、ノーアだって…」
ノーア、と口にしたは僅かに顔を曇らせた。
エドワードは急に子供みたいにいたずらな笑みを見せる。
「嫉妬してんの?」
「なっ!ばっ、ちっちがう!」
「へぇ…昨日もだいぶ不機嫌そうだったけど?」
ニヤニヤと笑うエドワードに、はすぐに頬を赤く染めた。
きゅっとエドワードの胸に顔を埋めて、小さな声を漏らす。
「エドが悪いのよ…あんな遅くまで、女の子と二人っきりでいるから……」
耳まで紅くして気持ちを吐露にする彼女が愛しくて、エドワードは強く抱き締め返す。
「オレにはお前だけだっての」
「……分かってるもん。分かってる…けど……」
「そんなに心配ならもう一泊してっても良いんだぜ?」
「〜〜っ!!人がマジメに悩んでるのに!」
「あはは、ほんとからかいがいがあるやつ」
そうして大人な顔をしてるエドは少し苦手だ。
というか、ドキドキが最高潮に達してしまって気が気じゃなくなる。
「とにかく!もう帰るの!」
「はいはい」
いかにもダルそうに身体を起こしたエドワード。
今までシーツに隠れて見えなかったしなやかな肉体が朝日に照らされる。
金色の髪がキラキラと輝いて、以前よりずっと長くなったそれはさらりと肌を滑った。
引き締まった腕だとか、逞しくなった胸だとか、透き通るような肌だとか。
以前のような妖艶に光る義手ではないけれど、彼が付けているそれはやっぱり美しくて。
とくり、とくり、と鼓動が早くなっていく。
「どうかしたか?」
「えっやッ、なななんでもない!」
慌てて首を振って否定しただが、赤くなった頬は隠しようがない。
エドワードに強引に引き寄せられて火照った頬と口唇に接吻を落とされた。
「……やっぱり今日は帰るのやめようぜ」
「ちょっ…エドっ、…」
するりと滑らかな肌を撫でてゆくエドワードの手に身体はすぐ動きを止める。
けれども理性は有難いことに其れを防げる所で働いてくれた。
「…も、ダメだってッ言ってるでしょ!」
「イテッ」
エドワードの左手を軽くつねって、怒ったような顔を見せる。
其れなのにエドワードは一向に解放してくれる気配がなかった。
「ねぇ…エド……」
「…あと五分だけ」
小さく囁かれたソレがどうにも嬉しくて、エドワードの背中に腕を回してきつく抱き締めた。
ああ やっぱりこのひとがすきだなぁ
そんなことを考えていた五分間はあっとゆうまに過ぎていった。
(2005/01/26)
sozai:Dear ひまわりの小部屋